ついにというべきか今更というべきか迷うところだが、うちの研究室もNimdの襲撃を受けた。
Nimdaってアメリカの大規模テロ直後に出たウィルスだったっけ? 対テロリスト向けの報復手段とかって言われてたような記憶もあるけど。
ぬぅ、そんな噂もあったのか。私は初耳だが、テロが9月11日でNimda発見が9月18日だからタイミングから考えると納得できるな。
それに最初に見つかったのがアメリカで、アジア・中近東で蔓延したんでしょ? 説得力はあるわよ。
ぬぅ、確かに。しかし、おまえも妙なことを知ってるな。
ほっほっほ。これくらいの情報網は乙女のたしなみよ。
ただのゴシップだと思うが。それはさておき、うちの研究室だ。
史上最強のウィルス相手に、どうやって戦うか。
まぁ、Norton先生を全学科で導入した後だったんでな。少しは善戦したと思うんだが。
ボロ負けした訳ね。
やかましいわ。Nimdaの攻撃力を甘く見すぎていたのは確かだが、感染経路もわからんのにどうやって駆除せいっちゅうんじゃ。
感染経路ったって、ネットワークとメール、フロッピーぐらいでしょ? ああ、Webもあったか。
あのなぁ。それって、現在考えられる経路全部だろうが。
あら、ほんとだ。いやぁ、Nimdaって強いのね。
ほんとだじゃねぇぞ、まったく。このくそ忙しい時期にこんなしちめんどくせぇウィルス拾ってくるなって言いたい。
なんだ、あんたがばらまいたんじゃなかったんだ。
誰がウィルスなんかばらまくか! 最終的に直すのは私なんだから、自分の首しめるようなもんだろうが。
やぁねぇ、マジになんないでよ。冗談に決まってるでしょ。
このくそ忙しい時期にンな冗談吐くな!
あ、目が血走ってる・・・。
ウチの教授が来週の学会で講演する。と言うことは私のところに資料づくりの仕事が回ってくるわけで、私は自動的にテンパイ状態というわけだ。
何となく三段論法に聞こえるけど事実なのよね。まぁ、いつものこととあきらめなさい。
あきらめたところで仕事の量はかわらん。ただでさえ死にかけの仕事抱えてるのに、これ以上増やしてくれるなと声を大にして言いたい!!
マーフィーの法則にあったわよね。「トラブルは最悪のタイミングでやってくる」だったっけ?
どやかましいわぁぁぁ!(号泣)