皆様、こんばんわ。昨日も更新できず、失礼いたしました。年明けすぐの頃は毎日更新と鼻息を荒くしていたのにもかかわらず、ここ数日は隔日の更新になっています。これがそのうち週刊になり、やがて隔週刊、月刊、隔月刊、季刊、年刊となっていくのでしょうか・・・。
いくらなんでも、そりゃ大げさだろ。
さて、今日は空が晴れていましたので、久しぶりに星など見上げちゃいました。昔は星座とかもほとんど全部覚えてたんですけど、最近ではめっきりと忘れてしまったのが悲しかったですね。結局、オリオン座くらいしかわかりませんでした。
オリオンはさすがに目立つからなぁ。
そしてもう一つ悲しかったのは、星が妙に少ないことですね。天候はほぼ快晴だと思ったんですが、3等星くらいまでしか見えませんでした。田舎とはいえ、街の光が空を明るくしていたんでしょうか。4等星くらいまで見えないかと期待してたんですが。
お前、近視だろが。
さて星を見ながら思ったんですが、本当に宇宙人はいないんでしょうか。オカルト好きな方なら宇宙人はUFOに乗って地球に来ていると主張されるでしょうが、とりあえず現在のところは確証の粋に至っておりません。
少なくとも、表だった外交は成立していない。
しかし星を渡るほどの技術力を持っていない文明なら、この銀河系のどこかに存在するかもしれません。そして彼らもまた、他の文明との交信を試みようとしているかもしれません。もし電波を操る術を知っているなら、その可能性は非常に高いと言えるでしょう。
えらい文学的になりよったな。
でも実際、他の星に住む文明と交信可能なほど高い技術力を持つ地球外生命体は、どのくらい存在するのでしょうか。その答えはアメリカの電波天文学者、フランク・ドレイク博士が提唱した「ドレイクの方程式」で推定されます。
ここでポイントなのは、その解は「推定」であって「決定」ではないこと。
紙面の関係からドレイクの方程式を引用することは避けますが、この方程式は7つの項から成っています。しかし、どの項も代入できる確実な数字がありません。これまでの観測から「常識的」な値がわかっているものもありますが、「文明の平均寿命」といった不確定極まりないものもあります。
言い換えれば、その人の文明に対する考え方の表明とも言える。
ということで、それなりに身勝手な予測を元にして各パラメーターを埋めていくことになります。これまでに数々の説とその根拠が示されましたが、その解は1から100万以上まで様々な値を取ります。
地球がある以上、1より小さくなることはない。
ちなみにドレイク博士は、この方程式の解を1万程度と見積もっているそうです。なんにしろ広大な銀河系からすれば非常に希薄な密度ですが、その可能性は0ではないと言えるでしょう。
その解が1より大きければ、少なくとも可能性はある。非常に小さな可能性だけれども。
そして、ドレイクの方程式を一つの根拠として1960年にオズマ計画が実行されました。クジラ座のタウ星とエリダヌス座のイプシロン星に電波望遠鏡を向け、そこから来る電波を解析しようというものです。
どちらも、太陽によく似た恒星と考えられている。
当然というか、オズマ計画は失敗に終わりました。しかし、後の電波によるSETI(Search for Extra-terrestrial Intelligence:地球外知的生命探査)の原点となったとして、大きな意義があります。
オズマ計画自体はデモンストレーションだったらしい。
これまでにも様々なSETIプロジェクトが行われてきましたが、史上空前の規模で現在も行われているのがSETI@homeです。これはプエルトリコにあるアレシボ電波望遠鏡(口径305メートルの世界最大の電波望遠鏡)から来るデータを家庭用コンピュータで分散処理しようというものです。
P2P技術の花形だな。
さて今回は異星文明の可能性についてお送りしました。ホントはSETI@homeのアナウンスもしたかったんですが、これは次回以降に繰り越しですね。そのときには参加法も含めてお伝えしたいと思います。それではまた。