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雑記 : 月の不思議 (2006/12/31)

葉月

そろそろ年の瀬も迫ってきました。今年一年、皆様はどう過ごされたでしょうか。ちなみにこの雑記ですが、今数えたらこれが2006年の11本目に当たるようです。平均しても月に1本に満ちませんか。

guicheng

早いときは週に一回、遅いときは4ヶ月以上。えらいムラが大きいな。

葉月

うー、それについては何も言えない。せめてコンスタントに更新できればなぁと思いつつ、実は今回も3ヶ月ぶりだったりして。いや、前回は9月の頭だったから、実質4ヶ月ぶりか。季刊よりも遅いわねぇ……

guicheng

まるっきり人ごとだな。

葉月

それについては海よりも深く反省してます、はい。さて今年の宇宙関連は、ホントにいろいろあった年でした。日本に限っても年明けの「だいち」打ち上げにはじまったロケットの連射、「はやぶさ」復活などなど。

guicheng

今年一番のロケットはS-310なんだが……

葉月

……ゴメンナサイ。カンペキに見落としてました。「だいち」打ち上げの2日前、1月22日に打ち上げられて、宇宙空間で網状のアンテナを展開する実験をやってます。これは弾道飛行なんで、軌道に乗ったワケじゃないけど。

guicheng

そのあと、大型ロケットが6本打ち上げられて、いずれも成功。

葉月

在庫一掃の感があるにしても、一年のウチによくぞくれだけ打ち上げたものだわ。これまで一年にせいぜい2本ぐらいしかなかったんだけどね。んで衛星の方も、いずれも大きなトラブルもなく運用中、と。

guicheng

去年までのトラブル続きがウソみたいに、綺麗に成功してるな。

葉月

まったく。んで次は情報収集衛星で、その次に月探査機「SELENE」が続く予定になってるわね。「SELENE」はすごいわよー。何せ、アポロ計画以来の月探査プロジェクトになるっていうんだから。

guicheng

そういえば、なんで今さら月なんだ? アポロ計画で、大概のことは調べた気がするが。

葉月

それは誤解ってモンよ。月はまだまだわからないことだらけで、特に「どうやってできたのか」ってのは最大の論点になっているのね。現在のところ主に4つの説があるんだけど、どれも決定打に欠けるみたいで。

guicheng

説が林立してるときってのは、そんなモンだわな。

葉月

他にも、月にはかつて地場があったはずなのに、現在はほとんどないだとか。あ、これはアポロ計画の成果ね。それから、月の大きさが地球の4分の1と大きすぎるだとか、他にもいろいろと。

guicheng

月が常に同じ方向を地球に向けているのは?

葉月

月の公転周期と自転周期が一致しているからね。月が地球の周りを回ると潮の満ち引きと同じ力が月の方にもかかるのよ。この力は公転周期と自転周期が一致する状態に落ち着くように働きかけるわけ。

guicheng

潮の満ち引きでは海底と海水の間に摩擦が起こるはずだが、確かに地球の自転にブレーキがかかりそうな気はするな。

葉月

こういう例は他にもあって、木星とガリレオ衛星の系はいずれも公転周期と自転周期が一致しているらしいわね。極端な例だと、冥王星とカロンみたいにお互いがお互いにたいして同じ方向しか向けなくなったりするわけ。

guicheng

地球と月もいずれはそうなるのか?

葉月

地球の自転周期は10万年につき1秒のペースで長くなっているんだけど、これは地球の自転のエネルギーが月の公転のエネルギーに転嫁されているのが原因ね。50億年くらい経つと、月と地球は同じ方向を向け合って、そこで安定するって。

guicheng

それはそれで、えらい気の長い話だな。

葉月

まさに天文学的な数字ね。さて月日が経つのは早いもので、2006年もあとほんのわずかとなりました。いろいろあった一年ではありますが、来年もまた、皆様にとってよい年となることをお祈りしております。

→前回の雑記

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LastUpdate : September 26, 2004