コロンビア空中分解事故 その2 (2003/02/15)

こんばんわ。一週間ぶりのご無沙汰です。今までさんざん空けておいて何を突然、といった感じですが、管理人もそれなりに余裕ができてきたようでして。とりあえず週一回程度の更新をしてみたいかな、と。すぐに不定期になる可能性大ですが。

商売柄、その日にならないと何が起こるかわからんし。

週末にスクランブルかかることもあるもんね。だから、最近は携帯持たずに外出することもあるという。この記事は近所のサテンで書いてるんだけど、今も携帯持ってないのよね。でもそれって、緊急の連絡の時ほんっきで迷惑よ。

今日に限っては確信犯じゃなくて、ナチュラルに忘れてきたんだがな・・・。

相手はそうは思わないでしょうね。さて今回のネタだけど、今週は目を引くようなニュースがなかったのよね。あったかもしれないけど覚えてないっていうか。ということで、コロンビア空中分解事故の続報って感じで行きたいと思います。

続報、というにはちょっと問題があるかな。とりあえず、これまでの動きをまとめてみました、ってことで。

ん〜と、今週の動きを適当にピックアップしてみると、搭乗員7人全員の遺体が回収され、身元確認が完了した。回収された破片がケネディ宇宙センターに移送された。経緯はともかく、直接の事故原因が判明した。こんなところかな？

身元の確認完了は痛々しいニュースだな。ほんのわずかに残っていた生存者の可能性が否定されてしまった。

そうよね。改めて、ご冥福をお祈りいたします。さて、破片の「身元確認」の方だけど、こっちは大変な作業みたいね。これまでに回収された破片は約15000個もあるんだけど、これら一つ一つにラベルを貼り、コンピュータに登録していくんだって。

その後、コンピュータを使って仮想的に組み立てるのかな？ しかし焼け焦げた破片では、くっつく物もくっつかないような気がするが。

ぴったりと合わなくても、だいたいの形は残ってるわけだから、それなりには組み上げられるんじゃないかな。そのおかげかどうかは知らないけど、事故の直接の原因が判明したのよね。左車輪格納庫にプラズマが流入して、タイヤが破裂したらしいわ。

「プラズマ」という単語出ると、とたんに胡散臭く聞こえるのはなぜだろう・・・。

某トンデモ科学者のせいだと思うわよ。でも一般の方はともかくとして、あんたが胡散臭く思うのは問題じゃないの？　あんたが昔やってた分析化学って、プラズマを使う手法もあるんでしょ？

あるにはあるけど、触ったことはない。私がやっていた手法は光を使うものだ。それよりも、プラズマとはなんぞやというのを解説した方がよくないか？

そりゃそうだ。プラズマってのは「物質の4番目の状態」って言われるわね。固体を温めると液体になり、液体を熱すると気体になる。で、気体をさらに加熱すると、気体原子から電子が弾き飛ばされてプラズマという状態になるのよね。

ほかにも光や電気を使ってもプラズマを生成することはできるがな。

宇宙船が大気圏に突入すると空気との摩擦で、船体の表面温度は1600℃にも達するわけ。これぐらいの温度になると、大気中の分子にはプラズマ化する物もある。「プラズマのせいで熱が上がる」じゃなくて、「摩擦熱で大気がプラズマ化する」が正しいわけね。

この辺、逆に解説しているところがいくつかあった。

ということで、コロンビアの事故原因は「車輪格納庫にプラズマが流入した」ってのを「高温の空気が流入した」と言い換えられるわね。事実には違いないけど、「プラズマとかいう得体の知れない物」を出されると、ちょっと引くわよね。

気体とプラズマとでは特性が違うから一概には言えないだろう。しかし、一般人にはわかりにくいだろうな。

専門家が素人を煙に巻くときに専門用語を連発するようなもんね。さて話戻して、今後は車輪格納庫になぜプラズマが流入したかが原因特定の焦点になるわね。左翼の破片も見つかったことだし、今後の調査経過が気になるところね。

事故調査委員会は60日以内に調査報告書をまとめると言っている。かなり早い結果報告が期待できるだろう。

チャレンジャーの時はほとんど全部の破片を回収できたけど打ち上げ再開まで2年8ヶ月かかったわよね。今回の事故ではすべての破片を回収するのは絶望的みたいだけど、この調子ならもっと早く再開できるんじゃないかな。

それは今後のNASA次第。

まったく。さて今回は、先週に続いてコロンビア空中分解事故についてお送りしました。国際宇宙ステーションはほっとくと落ちちゃうような状態ですし、一日も早い打ち上げ再開を願いつつ、ここらで失礼します。