3週間ぶりのご無沙汰ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ここんところ管理人がテンパってたせいもありまして、更新をサボってしまいました。いやぁ、ネタはあったんですけどねぇ。
前回、毎週末に更新とか言っていきなりはずしよったな。
あんたのせいでしょうが! こっちはいろいろネタ仕込んで、さてあとは書くだけだって状態まで持ってったのに。先週書く予定だったプラズマネタって、書く前に一部に公開したら結構ウケがよかったんだからね。
プラズマネタって?
産総研他が成功させた3次元空間描画装置の話。レーザー使って空気をプラズマ化させて発光させるってヤツ。これまでは両目の視差を利用した擬似的な3次元映像しかなかったわけだけど、こいつは3次元座標を持つ本物の3次元映像なのよね。
映像の世界もここまできたか。
これ、いろいろと話が膨らみそうでおもしろいんだけどね。たまには宇宙ネタはずすのもアリかなとも思うし。でも賞味期限切れちゃうのもアレなんで、今回もロケットネタでいってみたいと思います。
こないだ打ち上がったヤツだな。
先月24日に打ち上がったばっかのH-IIAロケットですが、今月18日にも打ち上げがありました。ブランクはわずかに24日。この短期間でのH-IIA連続打ち上げは、日本としては初めてになりますね。
H-II含めたって、少なくとも3ヶ月くらいは空いてたんだよな。
そう、それが一ヶ月と空けずの打ち上げ。これからの衛星ビジネスを考えると、十分な連射能力があることをアピールできたんじゃないかな。さすがに毎月打ち上げるのは無茶だと思うけど。
どれぐらいだったら打ち上げられるんだ?
米欧ロが元気なせいもあって、打ち上げる衛星が足らないのが現状[SACニュース掲示板 No.999]らしいわね。とりあえずは年間3本が目標じゃないかな。一応、御上からそれくらいは確保したいってコメント出てるし。
商業的には4本以上で採算ラインだそうだが。
まぁ、それはそれとして。さて今回の打ち上げはまったく延期なしの定刻通りに打ち上げられました。速報値ではありますが、打ち上げシーケンスは予測値から最大でも5秒しかズレがないとのこと。カンペキですね。
気象条件やエンジン固有の特性考えたら、ズレが5秒って恐ろしく精度高いな。
予測の方もね。ところでペイロードの「MTSAT-2(運輸多目的衛星新2号機)」も予定通りの軌道に乗っています。太陽電池パドルの展開にも成功したようですし、あとは静止化して運用開始を待つばかりですね。
そういや「MTSAT-2」って何やる衛星だっけ?
機能的には「ひまわり6号」と同じで、航空管制と気象観測ね。航空管制は2機の衛星がペアになってやるのが原則らしいわね。で、気象観測の方はしばらく待機状態にしておいて、「ひまわり6号」のバックアップに回るんだって。
日本もようやく気象衛星のバックアップを持てるようになったか。
結局は予算の都合なんだけど、いままでバックアップがなかったのがおかしいのよ。いつぞや「ひまわり5号」が故障したときはアメリカの衛星を借りるとかして何とかしのいだけど、そんな心配もしなくて済みそうね。
まったく。ところで、「MTSAT-2」の愛称は?
静止軌道に軌道に乗ってから付けるって。でも「ひまわり6号」の後継機って位置づけだし、順当に行けば「ひまわり7号」よね。正式じゃないけど、そうしたいというコメントも出てるし。
今さら別の名前にはならんだろな。
さて、今回はH-IIA9号機と「MTSAT-2」についてお伝えしました。そろそろ宇宙ネタ以外も手を付けないとなぁと思っているんですが、来週は明日打ち上げられるM-V8号機と「ASTRO-F」のお話になるんじゃないかと思います。ではまた。